このたび、第49回日本消化器免疫学会総会を担当させていただくことになりました。 大変光栄に存じております。日比理事長をはじめとした役員の先生方や会員の先生方のご指導やご支援をいただきながら、実りの多い総会にしたいと、教室員一同鋭意準備を進めております。

近年の免疫学、臨床免疫学の進歩は著しく、病態の解明にとどまらず、それらを基盤とした生物学的製剤や新規低分子化合物など画期的な治療法が開発され、消化器免疫疾患に大きな転換期をもたらしました。また、組織修復という観点から、iPS細胞や腸管幹細胞からの腸管細胞への分化の研究も進み、再生医学の再生医療への応用も期待されています。私の専門とする肝疾患でも自己免疫性肝疾患にとどまらず、これからの課題である非アルコール性脂肪性肝疾患と粘膜免疫との関連も注目されています。消化管はもちろんのこと肝臓の免疫にも興味を持っている若い研究者や臨床医の先生方に、ぜひ多数鹿児島でのこの学術集会に参加していただき、これらの最近の消化器免疫の問題点について、桜島のように活発な討論をしていただきたいと願っています。

また、特別講演としてシカゴ大学Eugene B Chang教授をお招きして、「Intestinal immunity and microbiomes」について御講演を頂く予定です。この方面の、最新の知見をご紹介していただけるものと期待しています。

会員の先生方の多数のご参加を心よりお待ち申し上げています。